開催趣旨

平成22年、日本のトップリーグを支えてきた下部組織、実業団「地域リーグ」が遂にその長い歴史に幕を閉じました。厳しい教育・経済情勢を抱える21世紀において、学校・企業クラブにできる範囲は益々限られてきています。これまで次世代育成の象徴として業界を牽引してきたVリーグクラブや実業団クラブが激減する中、今後その役割を担っていくのは誰なのでしょうか?

嘗て社会人を始めとした大人(シニア)が次世代を身近に育てていくことで、ひとつの賑わいを創った時代がありました。それはママさんバレーや教員バレーです。ママさんバレー最盛期の日本では、多くのジュニアクラブがそこから誕生してきました。ママさんをきっかけにバレーを始め、全日本選手になった選手もたくさんいます。また全国教員大会があり、教員バレーが盛んで、教員がバレーを継続していた頃は、学校クラブにも賑わいがありました。

これをそのまま再現という訳ではありませんが、やはり「スポーツやバレーを元気に真剣に楽しんでいる親や大人を子どもが身近に感じる」ということは非常に大切であると思います。「大人(シニア)が夢を持てば、子供(ジュニア)も夢を持つ!」「大人に元気があれば、子供にも元気がある!」ということは十分に言えることだと思います。むしろこのご時世、大人の元気や活力のなさが、益々不安定な社会を創り出していくということは周知の事実だと思います。青少年の健全育成何たるか!の前に大人の健全育成!元気創成!が大事ではないかと感じます。

確かに現在シニアのバレーボールでは、Vリーグクラブも実業団クラブもバレー界活性化に向け奮闘しています。しかし現在多くの選手の受け皿となり、増加傾向にある地域クラブにこそ、今後の日本バレーボールの未来に対し、より一層大きな期待と責任があると感じます。

本リーグはここに着目し、地域シニアをより一層元気にし、クラブのモチベーションや運営の継続性を高め、その活気を丸ごと次世代に繋げていくことで地域・世代・志向を越えたバレーボール全体の賑わいを産み出していこうというものです。よって次シーズンからはジュニア大会の併設開催を実施していこうと画策しています。

実力伯仲のゲーム!エキサイティングに、よりエモーショナルになれるようなゲーム!がひとつでも多く創出し、クラブが切磋琢磨し合えるような空間を創っていきたいと思います。これが、どんな時代情勢にも負けない良きスポーツ・良きバレーボールの定着に繋がれば幸いです。

FLV実行委員会 リーグディレクター
松田 裕雄